喜国雅彦作品『月光の囁き』が塩田明彦監督によりかつて実写映画化されました。ここはその情報ページです。
「月光の囁き」(1999年10月23日公開)
監督・脚本 塩田明彦/キャスト 水橋研二、つぐみ、草野康太、井上晴美、真梨邑ケイ(特別出演)、しみず霧子(特別出演)/主題歌「運命の人」スピッツ(ポリドール)/制作 日活
†切なくて素敵な音楽を担当してくださった本多信介さんのサイト。
†配給会社ビターズエンドさんのサイト。ストーリーや解説が読めます。
†映画公開当時の日記抜粋ページを作成しました。当時の空気を感じとっていただけたら嬉しいです。
「財団法人東京国際映像文化振興会」 |
†98年優秀作 |
「ゆうばり国際映画祭99」 | †審査員特別賞 †南俊子賞 |
「報知映画賞」 | †最優秀新人賞・塩田監督 |
「ヨコハマ映画祭」 | †新人監督賞・塩田監督 †最優秀新人賞・つぐみ †映画4位・月光の囁き |
「高崎映画祭」 | †若手監督グランプリ・塩田監督 †新人賞・つぐみ |
「日本プロフェッショナル大賞」 | †新人監督賞・塩田監督 †新人奨励賞・つぐみ |
「日本映画監督協会」 | †新人賞・塩田監督「99年度代表シナリオ」選出 |
映画を観て原作に興味をもたれた皆様、是非漫画のほうもよろしくお願いいたします。
原作コミックス「月光の囁き」
日高拓也と北原紗月は同じ剣道部に籍をおく中学生。互いにひかれあい恋人同士に。が、拓也には普通の恋愛では満たされない密かな思いがあった…。紗月の脚への執着、紗月の怜悧な視線が刺さるときの快感。自らを「俺は紗月の犬や」と告白する拓也。そんな拓也に嫌悪する紗月だが、いつしか自分も尋常ではない自身の性向に気づかされてゆく…。妖しい月の光のような耽美な描写と谷崎潤一郎文学を髣髴とさせるストーリー展開。今の時代も読み継がれる名作コミック。
【作者コメント】初めての(そして現在のところ唯一の)シリアスストーリー物です。高校生の頃から好きだった「谷崎潤一郎」みたいな世界観を目指しました。この作品には特別な想いがこもっています。作者にとって作品はどれも大事な物ですが、これはその「想い」ゆえ、特別に大切な作品になりました。その作品の完結編が作者にとって20巻目、そして漫画家生活10年目、という区切りにもなったのにも不思議な巡り合わせを感じます。